「……無駄に付き合ってます感アピールするの苦手。」


「に、苦手なら嫌だって言ってくれればよかったのに。」


もしやわたしがノーと言えない状況に追い込んでいたのか!?



「……まあ、可愛い彼女の言うことくらい聞いてあげないとね。彼氏として。」

「っ!!」


あぁ…朝から日向くんにハートを打ち抜かれて倒れそうであります



「なーんて…まあ、それもあるけど…」


「?」



「……男避けはちゃんとしとかないとね。」


最後に日向くんがボソッと何か言ってたけどいまいち聞こえなかった



「……無自覚の彼女を持つと大変。」


「?」


よくわかんないまま
とりあえずふたりで門を通過


学校内だとさらに注目を浴びるわけで



「え…!?あれ日向くんじゃない!?ってかなんで手繋いでんの!?」


「うそぉぉ…!日向くんが女子と手繋いでるとことか初めて見たんだけど!!」


「なに、あのふたり付き合ってんの!?」



視線は痛いは…耳は塞ぎたくなるは…


モテる人の彼女は大変だ……