うそ…彼女ってあの彼女だよね……?


「じゃ、じゃあ…日向くんが、わたしの、彼氏…?」


「……雫が僕の彼女になってくれればね。なってくれないの?」


「ぅ…っ…な、なる……」



遠かった…ここまですっごく遠かった…


日向くんと出会ってわたしの世界に日向くんの存在が入ってきて


いつも追いかけてた日向くんの背中



届かなくても手を伸ばし続けて
想い続けて


笑ってる時よりも苦しんでる時のほうがずっと多くて


自分の気持ちがどこに向かってるのか
わかんなくなったときもあって


いつも想いは一方的で届かないなら
諦めれば…なんて


だけど、いま遠かった距離が手を伸ばせば届く距離までになった……



だから




「日向くん……好きっ……」




この手を絶対に離したくない……