「バーカ。見てわかんだろ?お前を迎えに来てやったんだよ。」


「いやいや、頼んでないし。」


誰がいつ迎えに来いなんて言った?



「お前のその冷めたリアクションに俺の心は傷ついた。どーしてくれるんだよ!」


「朝から朔のバカに付き合ってたら体力消耗も時間の問題だよ…。」



もー、ほんとこいつのバカには付き合ってらんな……



「少しでもお前と一緒にいる時間増やしたいと思ったから迎えに来てやったんだけどな。」



急に真面目にそんなこと言うなんて
ズルくない?



「迷惑だったか?」


「っ、」


なにそれ…急にお調子者からそんな態度に変わるなんてほんと調子狂うよ



「べ、別に迷惑ってわけじゃ…」


「そっか。ならよかった。」



朔ってこんな風に柔らかい表情で笑うやつだったっけ…?


いつもバカみたいに笑ってるのとは全然違う笑顔が向けられて


不覚にもドキッとしたわたしはどーかしてるのかもしれない