「えっとぉ、プリントってどこに置けばいいかなぁ?」


「……。」


日向くんがいつも眠るベッドは
わたしと海ちゃんがいる場所から少し離れてる


だからここからだと日向くんとが
いるのかどうかはわかんない



「雫ちゃん?」


「……ん?な、なにかな?」



「これ、どこに置けばいいかなぁ?」


「あっ、それはね小田先生の机の上だから…ここかな。」



ソッと音を立てずにプリントを机に置いた



それなのに



━━━━━━ドンッ!



「はぁ、疲れちゃった。」


「う、海ちゃん!そんな音立てちゃ…」



あっ…わたしなに言おうとしてる…?
危うく海ちゃんの前で日向くんの名前を出すところだった