「ど、どうしてそんなこと聞くの?」
ドキドキ…無駄に心臓が音を立てる
次に海ちゃんが何を言うのか…
「どうしてだと思う?」
にこっとわたしのほうに振り返った
こういう場合…なんて答えたらいいんだろう
「さ、さあ…?」
「ふふっ、そっかぁ。あっ、もう着いたね。」
あぁ…着いちゃった…
しかもすっごい気になるところで話終わっちゃってるし
胸の中で何かが引っかかったまま
海ちゃんが保健室の扉を開けて
そのあとにわたしが続いて入った
どうか…日向くんがいませんように…
いても気づかないで欲しい
そう思って中に足を踏み入れた

