「ってかプリントの量多すぎだよ先生…。」
かろうじて前が見えるくらいだけど
バランス取りにくいし
誰かにぶつかったらアウチだねこれ
ふらふらの足取りでとりあえず保健室を目指していたとき
「あ、雫ちゃん?」
「んえ?」
こんなときにわたしの名前呼ぶなんて誰だよぉ…
「雫ちゃん大丈夫?」
「……え、う、海ちゃん!?」
まさかのわたしに声をかけてきたのは
海ちゃんだった
「あっ、危ないよ雫ちゃん!」
「へ…うわっ!」
びっくりしてプリントブチまけそうになったけど海ちゃんが支えてくれて
なんとかセーフ
「ご、ごめんね。わたしかいきなり声かけちゃったから。」
「う、ううん。全然だいじょーぶだよ?わたしのほうこそ支えてくれてありがと。」
すっごい動揺っぷりだよわたし…

