こうしてひとりのらりくらりと
保健室に向かおうとしたとき



「せざきーっ!」


「げっ…出た。」


廊下で厄介なやつに遭遇
すぐさまどっかに隠れようかと思ったけど、残念ながら廊下には隠れるところは無く…



「おいおい、あからさまに嫌そうな顔すんなよー?」


「別にしてないよ。」



「いや、してたぞ!俺はちゃーんとこの目で見た!」



「んー…もしかしたらしてたかもね。」



「うわっ、それが本音だろ!」


「あはは、どーだろ。」



いまわたしに話しかけてきた男の子
同じクラスの咲坂朔(さきさか さく)



「朝から朔に会うと元気吸い取られるよ。」


「元気もらうの間違いだろ!」