━━━━━ガラガラッ!!
「おーい、瀬崎っ!」
え、嘘…朔!?な、なんでこんな戻ってくるの早いの!?
「……いいこと思いついた。」
「え…?」
艶っぽく笑みを浮かべた
この不意の表情にすらドキってする
わたしはほんとに重傷だ
手首は縛られたまま
いったん身体が日向くんの手によって起こされた
え、え?
そして日向くんがわたしの後ろにきて
後ろからギュッてしながら
コソッと耳元で
「…雫が声我慢できたら解放してあげる。」
そう囁かれた
「が、我慢って……んっ」
髪がスッとかきあげられて
首筋に再び日向くんの甘いキスが落ちる
「……あんま声出すとバレるよ。」
まるで甘い毒に刺されてるみたいな
甘すぎてどうにかなりそうな…
「おーい、瀬崎?」
だ、ダメ…朔がいるから変な声出せないのに
「……もっと声出しなよ。」
日向くんのせいで…どんどんおかしくなってく

