オムレツ、サラダ、スープなど食事の準備を終え、ダイニングテーブルの椅子に腰かけて和真が帰ってくるのを待っていた。
彼の帰りを待っているうちに飛鳥は疲れてウトウトしてしまう。
自分が一番居たい場所に帰ってきた安心感もあった。
外も暗くなってくる時間、玄関からカチャンと扉が開く音がする。
帰宅した和真が室内に入ってきた。
「……飛鳥?」
室内に入ってすぐに目に留まったのは、テーブルに突っ伏して眠る飛鳥の姿だった。
彼女は約束通り自分の元に戻ってきてくれた。
和真はそれが心から嬉しかった。
キッチンからほんのりと香るオムレツの匂い。
「飛鳥……ただいま」
和真は飛鳥の耳に顔を寄せて艶やかに囁く。
夢と現実の狭間でウトウトしていた飛鳥だったが「うわっ……!」と慌てて顔を上げた。



