アイツはベットに座っている私の胸元に

手を伸ばしてきて

ワイシャツのボタンを

ひとつ、ふたつ、外した。



恥ずかしさよりも

デートをしていない、と聞いて

ほっとしたのと、

まんまと騙された気まずさで

気持ちがすっかり迷子になり

気づいたら、アイツを見上げていた。