アイツの周りの女子たちが

アイツよりも先に私の方を一斉に見たから

私はお行儀よくほほ笑んで、軽く会釈をした。


その中のひとりがアイツの肩を叩き、

私の方を指さして、何やらヒソヒソと話をした。


アイツと目が合う。


どーだ。
困ったか。


私は胸を張ってアイツにウィンクをした。