★ 大丈夫だなんて言うなよ ★【完】

『紫流・・』


熱があるクセに

私の手を掴む力は強くて

簡単に振りほどくことが

できなかった。



『早く、元気になって』

小さくそうつぶやいて

アイツの手を、布団の中に戻した。