「すみれちゃん、か。

 珍しいな、紫流が女の子を

 部屋に入れるなんて。ねぇ?」


「そうですねえ、ほんとに。

 なのに、倒れてしまうなんて」

「コイツらしいな」

「そうですね」


何故か医師とお手伝いさんは

顔を見合わせてほほ笑んでいた。