お前の隣は俺だから。




会計はコース代金とケーキ代だから、前払いしてくれてたみたい。


もう完璧だ。


デートなんて諦めてたのに。
この男はほんと、なんでも私のことなんてお見通し。



「さ、次は、イルミネーション。だろ?」



得意げな顔でニヤッとする薫はなんでも分かってるみたいでムカつくけど…


やっぱりそんな薫が大好き。



そう思って私は自分から薫に腕を絡ませた



顔をいつもは届かない薫の肩に預けると、満足そうに微笑んでそのままゆっくり歩き始めた



2人でイルミネーションを見て、少し遠回りして歩いて家へ向かった



沈黙さえも心地よくて、少し肌寒いのに、隣に薫がいるおかげで心があったかい


薫の隣はかなり居心地がいい。



私はここに居るために生まれてきたんだとさえ思える



そんなフワフワのいい気分で家の前までたどり着いた



まだ帰りたくないなぁ~なんてぼんやり思ってると



「なぁ。うち来ねぇ?」


私はニッコリと微笑んでこくりと頷いた