「寝顔に告白、寝顔にキスって、お前はヘタレかよ」



声がする方を見ると、弟の葵が壁にもたれてこっちを見ていた


「覗き見か?趣味わるいな。」



「兄貴がヘタレすぎるから言ってやってんのに


そんなことしても、芽依ちゃんに気持ち伝んねぇから。


高校に上がったんだし、中学よりもっと男は積極的になるんじゃねぇの?


それに、なんか一気に芽依ちゃん可愛くなったし、大人の色気、感じるときあるし

誰かにとられても知らないよー?」



なんて葵が生意気なことをいいながら芽依に視線をうつした



「お前は見んな。…ぶっ飛ばすぞ」



そういいながらも弟、葵の言う通りだと思って俺の中にさらに焦りが生まれた


ちっせー頃は高校生になったら当たり前に芽依と付き合ってデートとかしてんのかと思ってたけど、そんなに簡単じゃないらしい。



はぁ…。彼氏か…。
誰も芽依の魅力に気がつかなかったらいいのに


なんて思いながら俺はベットの横の床に寝転んで寝た