「なぁ芽依…

帰れって言ったよな、俺…。」



寝ているこいつに問いかけても絶対起きないのは長年の付き合いからもう知っている。



「ったく。こんな格好で寝たら風邪引くし」


俺は芽依の下敷きになっていた布団をなんとか芽依にかけた


すると、


「ん…かお、る…」


と俺を呼ぶから、ビビりすぎて心臓止まるかと思った。


しばらくすると規則正しい寝息が聞こえてきた


「……寝言かよ」



寝言で俺の名前呼ぶとか、可愛すぎだろ。
てか、まじ悪魔…


「芽依……お前が好きだ…」


そう言いながら俺は初めてその赤く染まる頬にキスをした



やべ…こんなキスって緊張するんだな


なんてバカみたいなこと思いながら芽依の頭を撫でた