お前の隣は俺だから。




「あっそう。


そんなことまで心配してくれてたんだね。


確かに、私、経験ないし?女らしくないから?

如月くんが大事にとってくれてたファーストキスまで奪って…ほんと、いい迷惑。


そんなの、薫が教えてくれなくったって、
如月くんに教えてもらうから。


如月くんは自分のことより、私のこといつも優先して考えてくれる。


薫とは全然違う。


もういいよ。ほんと…私の気持ち、何にも分かってないくせに。


ほんっと、薫って最低!」



そう言って、私は部室から逃げた。


スッキリしたはずなのに…


なぜか涙が止まらなかった。