恋愛の手引き

「今日なんだ…」

ふと窓の外を見ると。

真夏の暑い太陽が照り付けていて。

こんな風にあの二人が盛り上がってくれればいいけど。

超天然な真由の、あの日の様子じゃ…





「こんなの、出来ない〜！！」

図を描いて説明したら、いきなり叫んだ真由。

「大丈夫ですか？」

店員さんが慌てて来たので私はメモを隠して、すみませんと謝った。

「静かに！」

真由を叱って周りのお客さんの白い目が突き刺さりつつも、私は続けた。

「いつかは、通る道なの。
それが早いか遅いかだけで。
これってエッチ〜なイメージだけど、本当は凄く大切な事なんだよ」

真由は茹タコみたいに顔が赤い。

両手で頬を押さえていた。

「色んな意味で、みんながちゃんと受け止めなければいけないの。
まず、これは愛情を計るという意味もあるし、一番大切なのは子孫を残す、という事。
私達はまだ高校生だし、他にやることもあるから妊娠は望まない。
じゃあ、ちゃんと避妊はしないと。
恥ずかしいっていうのを言ってる場合じゃないのよ」

真由は恥ずかしいと言いながらも真剣に話を聞いてくれた。

「もし、真由が嫌だったら、柏原はしないよ。
アイツは真由の事がとにかく大切で真由が傷付く事を一番嫌がっているからね」