恋愛の手引き

「ええ!マジっすか!!」

私達二人は閉館ギリギリまで図書館にいて、それから柏原が働いているバイク屋さんに行って報告をした。

「それは想像以上にヤバイなあ…」

作業服姿の柏原は滴り落ちる汗をタオルで押さえていた。

こう見ると。

働く男の姿っていいよね!!

柏原はいつもこんな風に家の仕事を手伝っているんだね。

真由となかなか遊べないのも仕方ないか…



「あんたもよく我慢しているよね」

そう言うと柏原は笑って

「真由ちゃんに嫌われたくないしね〜」

柏原にとって真由は本当に大切な人なんだね…



「ま、頑張れよ」

松原くんのその言葉に柏原はうん、と頷いていた。