休憩してから洗い物をしていると。

真由と柏原が戻ってきて。

真由は泣いた後が…
まだ瞳に涙を浮かべている。



何となく胸騒ぎがして、手を止めた。

幸い、後輩達を先に後夜祭に行くように指示したおかげで今、家庭科室には私しかいない。

「…何かあったの?」

柏原に聞く。

「うん、僕達、付き合う事にしたから」

柏原はそう言って真由を見て微笑んだ。

真由も少し笑って私を見る。

「良かったね!おめでとう〜!!」

私は真由に抱きついた。

「ありがとう」

真由は照れながら言うけど。

照れる事なんてない。



あんたたち二人は今までお互い好きなのに、なかなか先に進まなくて!!

どれだけイライラしたか。

何はともあれ、良かった。

「生野」

柏原は私を見て

「ありがとう」

私も笑って

「どういたしまして」