恋愛の手引き

「嫌だ!!」

家庭科室の前で柏原が嫌がる。

「柏原!暇だったら手伝ってよ!!」



私は家庭科室のドアを思いっきり開いた。



「何すればいいの?」

柏原は拗ねていた。



私はお構いなしに

「米、洗って!」

半分投げるようにザルと米を渡した。



遠目に真由がこちらの様子を伺っている。

柏原はというと。

チラチラと真由を見ている。

真由もチラチラ見ている。



…イラッ



話すればいいじゃない!!