「いっつもあいつはそうなの!!何考えてるかわかんないしあれでもあいつ私の弟なのかな?!」


屋上へ向かう途中美羽は俊也くんの愚痴を始めた。
愚痴って言っても美羽が言うとそこまでひどいものに感じない。

「玲央くん見れてよかったね〜♡」
美羽がニコニコしながらいう。

「うん!」
私もうまく笑ってそう言った。

でもわかるよ?いつもいつも玲央君の視線には美羽がいる。

玲央くんの好きな人は…私じゃない。