「希々〜一緒に付いてきてよーー俊也のクラスなら玲央くんいるよ??」

美羽はニヤニヤしながらそういう。

そう、私には最近気になってる西川玲央(にしかわ れお)くんって人がいる。

顔立ちは俊也くんと同じくらい良くて人気はある。

正直私にはハードルが高い。

最初は優しくて笑顔を見た時にドキッとしたくらいだった。

それから玲央くんと同じ委員会になった時に私のこと希々ちゃんって呼んでくれた時に堕ちたのかもしれない。

いつも美羽の何かって言われてた私にとってそれはそれは大きな出来事だった。

それからずっと好き。こんな不純な動機だけど。こんな詳しい理由まで美羽に言ってないけど、私を美羽は応援してくれてる。

でもね…

「なら付き合う!」

私は美羽の誘いに乗った。