誰かの為に

男の子はニコッと笑った
「俺は沢田 令高2だ。ここの近所。」
「あ……早川七瀬……です。高2」
「マジで?!同い年じゃん!令でイーよ、七瀬!」
ここの人は本当に元気な人ばかりだ。
令は観覧番を回しに来てくれたらしい。
観覧番なんてはじめて見たかも。
「俺よくばあちゃんに世話にやってんだ。よろしくな」
ご近所付き合いってやつかな。
「おや、令くん来てたの」
お祖母ちゃんが帰って来た
「今からお昼作るからね。令くんも上がっていきな」
令は わーい と喜んで家の中に入る。ホントに自由だなこの人
「七瀬は令くんと同じ高校に来週から入るんだよ」
えっ!?この人と同じところ……
「わかんないことあったら何でも言えよ!」