新しい制服を着て、髪を整えて。
「あら、似合ってるわね」
おばあちゃんは朝ごはんを並べながら笑顔を向けてくれる。
正直、今までブレザーだった私にとっての今回のセーラーはガッカリだったけれど、アレンジ次第で変えてやろうと思った。
ご飯を食べてる最中にインターホンの音が響く。こんな朝からと思うのは普通だが、どうせ相手は分かっている。
「おはよう、令」
「おはよ!・・・ん?七瀬ー寝癖ついてるぞー」
意地悪そうな笑みで言う。私は慌てて両手で髪を隠す。
「後でアイロンかけるからいいもん・・・」
そう言って、ご飯を食べ続けた。
「似合ってるじゃん、制服」
令がご飯を食べながら、微笑む。
私も笑った。