「・・・眠れなくて」
私は言い訳程度の嘘をついた。
「暑かった?」
「んー?エアコンつけていいいんだよ?」
おばあちゃんが笑顔で言う。
あ、あの部屋ってエアコンあったんだ。
「なっ!ばーちゃんずるくね!?俺がエアコン付けようとすると怒るくせにー」
「当たり前。男は強くならなきゃ。それに、七瀬はおばあちゃんの大切な宝物やからね」
・・・え?
「嬉しかったんだよぉ。初孫だったから、なのに、東京行っちゃって中々こっちに来てくれなくなっちゃったからねぇ。だから、おばあちゃん今回のこと本当に嬉しかったんだ。」
そう言うおばあちゃんの笑顔は本当に嬉しそうな笑顔だった。
私は、必要とされていた?