天使と恋した僕の20日間

…………うるさい。



天界はいつもあわただしい。


世界中で今日死ぬ人なんて数え切れないほど沢山いる。悲しいけど今はそれが現実な訳で。





霊と天使とが行き交う天界は何故だかいつもより騒がしい。そのせいで今の私は物凄く不機嫌。


そんな私に声をかける人なんていな……


「ちょっと希衣ー?何してんの!仕事しなさい!」


いた。



私の名前は浜村希衣。天界に住んでいる天使だ。


さっき私に声をかけたのは同じ天使の神崎芽依。


優秀な私とは違って、バカで鈍感で……真面目しか取り柄がないような、そんなタイプの彼女と天界一の精鋭部署に配属されたのはほんの一月前のことだ。



真面目な芽依は躓きながらもすべての仕事をこなしているらしい。それに比べて私は無駄なことは一切せず、必要最低限のことしかしない。必要最低限の仕事が終わればいなくなり、そんな私を芽依が連れ戻しに来る。それが日常だった。


……だけど今日は違うっぽい?




私が彼と出会うまであと、……7日。