二つの気持ち


「ちょっと待ってて」

それだけ言うと、鞄に片付けた携帯を手に取って開いてみた。



―着信76件
―メール15件



…頭痛がする。



井上の性格を知って居るからこそ、留守電もメールの内容を確認することもせず、消去した。


そしたら、スッキリした気分になった。


単純なアタシは、気が向いたので知樹と食事に行くことにした。