俺のバンドのボーカルは耳が聞こえません





「あー、あー」


それは四ヶ月後に街の小さなライブハウスで開かれるコピーバンド限定の大会のようで、俺達はそのためにすぐ練習を始めた。

俺達が演奏するのは、The Mouth TeethというバンドのLolという歌になった。
これは俺が好きなバンドの一番好きな曲で、王道のロックと言ってもいいほどロックバンドらしさが溢れている曲だ。

このバンドはボーカルの声が特徴的で、声を楽器のように上手に使って歌の世界観を表現している所がすごく良い。
その分テクニックが必要になるが、音生なら歌えると思う。
男のボーカルなのだが、声は高いため大丈夫だろう。
逆に音生の声に合っているかもしれない。

イツには超人気軽音楽アニメの主題歌が良いと言われ続けたが、俺が却下して自分の意見を押し通したため、結果こうなった。


俺と音生は学校なんて行っていないからいいものの、イツはそうではないため、練習時間は限られている。
毎日放課後に集まって一から練習している。