だけど、これもすごい。
こうやって一人でやっていたのかと思うと、やはり尊敬する。
これなら、光も……
大きな期待と自信を持った目で光を見ると、光も驚いたような表情を浮かべていて、俺はしめたと思い、喜びと少しの優越感から微笑んだ。
「おい、光。何とか言えよ。障害者なんて関係ねえだろ。音生はすごいんだよ。自分が恥ずかしいだろ?奇跡だとか夢だとかそんなもんも、簡単に起こせそうな気がしてくるだろ。音生といるとさ」
すっかり立場が逆転したのを感じた俺は、ここぞとばかりに光に語り続ける。
光は下を向いて、何も言わずに俺の話を聞いている。
俺もそこまで子供じゃない。
今なら光の失礼な言動も許してやる。
俺は微笑みながら、
「おい、光。何とか言えって…」
「……っふ。はははははっ、ははっ!あー、おもしろ」
いきなり笑い出した光に戸惑い、俺は上げた口角さえ下げられない。
そんな俺に、光は依然として嘲り、
「なあ、椿。お前、楽しかったか?」
と言い、背もたれに両肘を乗せて凭れ掛かる。


