夢華「薫るくん、ちょっと待っててね」

そう言って私達は席を立って違う部屋に行った

奏汰「うーん…どうするか」

夢華「猫ってそのうち帰ってくるんじゃないの?」

奏汰「まぁ2日ぐらい帰ってこないことなんて良くあるし」

奏汰がそんなふうな喋り方をするから私は少し疑問に思った

夢華「奏汰って猫飼ってたの?」

私がそう聞くと

奏汰「あぁ…まぁ俺が10歳の時に家を出たまま帰ってこなくなったけどな…」

奏汰は少し寂しそうな目をしていた
私は奏汰の話を聞いて決心がついた

夢華「じゃあ…薫るくんのお願い引き受けてあげないとね?」

わたしがそう言うと奏汰は驚いていた顔をしていた

夢華「もしゆきが一生帰ってこなくて薫るくんが悲しんじゃったら私…一生後悔すると思うし」

私がそう言うと奏汰は優しい目で私の頭を撫でてきた

奏汰「そうだな…じゃあ薫るのところ行くか!」