「城戸くん帰るの?」 ここぞとばかりに私は、話しかける。 城戸稜弥(キドタカヤ)くん。 暗めの茶髪に、爽やかな顔立ち。 成績優秀、スポーツ万能で女子から、かなりの人気がある。 私もその中の一人だ。 「うん!帰ろうかな!古宮さんは?」 私の名前は古宮安奈(コミヤアンナ)。 髪は染めてなく、真っ黒。 容姿もごく普通。 「私は~…。」 そう言いながら、先ほど届いたメールを確認する。 それを見た瞬間、私は目を見開いた。