図書委員か、保健委員か、その繰り返しの私は覚えられやすいのかもしれない。とくに図書委員は、決まった時間に図書室を開けて貸し出しの受付をするというのが面倒だとして不人気である。が、それ以外はまあまあだから、私としては気楽でよかった。
「御来屋君、警察官かっこいいからいいと思うよ。かなり大変だろうけど」
「足は自信あるんですけどねー」
犯人追いかけまくりっすよ、と使える能力ではあろうが、それより大事なのは「勉強しなさい」ということである。まず試験に受からなくては警察官にはなれない。
あの担任は、勉強が苦手な御来屋が警察官になど、と見下しているそれを、彼はぎゃふんと返すことが出来る―――のかはわからない。
本気でなりたいなら、やはり担任が絡んでくるのは間違いない。
「…本当になれたら、担任ぎゃふんというよな」
「や、以外にやっぱりかってなるかもよ。作戦かも」
「まっさかー」
「まあね」
御来屋が何やら考えているかと思うと、
「ねぇ、先輩。もし、俺が警察官になれたら」と言い始めたため、「えー」と私はいう。
予想通り、彼は突っ込む。
「ちょ、まだ何も言ってない!」
「なんか、厄介なこと言われそうな気がして」
「なんスかそれ!先輩、俺のことどんなだと思ってるんスか!」
「……」
「なにその沈黙。よし、ぎゃふんと言わせるのはあの担任と、先輩に決めた」
「ぎゃふん」
「言うの早い!しかも棒読み!」
御来屋が喧しくしゃべるのを、私は適当に頷き、言葉をはさみ、ぼける。


