ぎゃふんと言わせに君は来る





 ひねくれた私は、本当に御来屋があの言葉を言ってくるのかと半信半疑だったのだ。
 だって、あれから何年たった?私は彼より先輩であり、こうしてたいして変わらない姿をさらしているのに、彼は立派になってしまっている。


 卒業してしまったら、みんな同じなのだ。歳が上か下かくらいで。


 色々と思い出したけど。
 私、君と話すのが楽しかったんだよね。
 

 人懐こい君が私の前に姿を現して、ああだのこうだの話すのが、楽しみにもなってた。御来屋はどうして私とあんな風に話していたのか。人懐こいという性格のひとつだだったのだろうけど、あんな言葉を言われて、ひぬくれた私は柄にもなく、ドキリとしたのだ。
 
 ぎゃふんと言わせるといって、頑張ってた御来屋は普通にかっこよかった。そして、こうしてあの時言った夢を叶えて姿を見せるなんて、どこの漫画展開なんだろう。

 御来屋は、いう。



「先輩、俺とデートして下さい」



 ああ、ほんと困ったな。

 返事は、と言われたので私は「ぎゃふん」といった。御来屋は昔のように「そこでまた!?」と笑う。
 
 私はその、あの頃といくらか大人びた御来屋を見ながら、デートなんていつぶりだろう、などと思った。
 

  ◆ぎゃふんと言わせに君は来る◆




2017/3/18