ぎゃふんと言わせに君は来る





「俺、警察官になりましたー」
「うっそ。まじ?」



 ――――警察官になりたいんスよ。

 あ、ともれた。
 そうだ。そうそうそう。


 御来屋は警察官が格好いいとかいっていた。私もそうだね、みたいなことをいっていた、はず。今でもテレビでたまにやる、あの警察なんたら、とかつい見ちゃうくらい。

 あのとき、御来屋はなんていっていたか。



「御来屋君」
「はい」
「参った。ぎゃふんっていうわ」
「よりによってそっち?」
「え、他にあったっけ?私と担任にぎゃふんって言わせるとかいう話じゃなかった?」
「いやまあ、そうですけど―――もう一個あったじゃないですか」



 そうだったっけ―――あ。


 思い出したけど、期待している御来屋がなんだかちょっと腹立たしく思った。私が言いにくいであろうことを知っているような顔であったからだ。このやろう、わかっているな。


 今思いだしたでしょ、と言われて「さあ」と。