お皿にのっていたすべてのマカロンを食べてしまい、紅茶も飲み干した。

「ごちそうさまでした!」

 う~ん、満足! って、わたしってかなり厚かましくない?
 スイーツを目の前にすると他のことは考えられなくなっちゃう悪い癖。

「とってもおいしかったです! どうやってお礼をしたらいいか…」

「お礼?」

 レオはフッと笑った。

「お礼なんて…。そんなの、決まっているじゃないか」

 ん?

 なんか、変な雰囲気…なんですけど。

 レオはゆっくりこちらに近づいてきた。

 どんっ!

 レオはわたしを囲うようにして壁に手をついた。わたしは壁に追い詰められた。

「レ、レオ…?」

「かわいいね、ココ」

 すぐ目の前に美しい顔が。みるみる近くに…。

 あっ!!

 避けようとした、でも顎をとらえられ、キスを…!

 え、ちょ、ちょっと!!

 わたしはジタバタと手足をバタつかせるが、レオに簡単に抑えらてしまう。

 キスはまだ続く…。

 舌も…。

「い、いやあぁぁ!!」

 わたしは力いっぱいレオを押しのけ、やっとのことで振り払うことができた。