桜の約束

翔琉とケンカをして、一週間がたった頃だった。
私の電話に、翔琉から電話がかかってきた。
陽菜)「もしもし。」
出ると、翔琉のお母さんだった。
翔琉(母)「陽菜ちゃん
翔琉が……」
翔琉のお母さんは、泣いていた。
急いで病院に行くと、翔琉はベッドの上、その隣で、翔琉のお母さんが泣いていた。
陽菜)「翔琉は、どうしたんですか?)
翔琉(母)「もう、息をしてないの。」
陽菜)「先生、何でですか!?」
医者「翔琉くんは、ガンでした。
一週間前、容態が急に悪化して、
入院していました。いつ亡くなっ
てもおかしくない状態まで
きていました。」
陽菜)「何で……?何で翔琉なの?」
それからは、毎日がただ辛かった。
私は、笑うことをやめた。
気付けなかった自分が嫌で、笑えなくなった。
今まで隣にいた翔琉が、今はもう居ない。
きっと、自分が思っていた以上に私は、翔琉が居ないとダメなんだな……。