忘れられない恋愛事件簿

私にとってのファーストキス。
なんかびっくりしたけど、嬉かった。
帰りはまた手繋いで堤防を下った。
それから秋が来てアイツはなんか束縛が強くなってきて、なんか心配になってきた。
会えないときに電話でミスドのパイが食べたくなったっていったらアイツ私の家まで自転車で30分はかかるのに買って持ってきたの。
それも家族の分まで買ってきて、うちのお姉ちゃんは愛されすぎて羨ましいね、なんて軽くちゃちゃいれてくるし。
まあパイは超おいしかったけど。

高3秋はそろそろ真剣に先を決めないとダメだから私は恋愛をセーブしはじめてた。
そしたらアイツは勝手にうちにきたり、学校の門で待ってたり、行動がおかしくなってきてる気がしてちょっと冷めかけてた私がいて。
ちょっと距離ほしいと口下手ながら伝えたらその日は潔く帰ってくれたんだけど。