あれからどれくらい経っただろう。

私と先生は抱きしめ合っている。

「…お前ってさ。」

先生は体を離して私を見つめる。

「ほんと見てて危なっかしいからさ。心配なんだよ。」

先生は私にそう言いながらふっと笑う。
その目はとても、優しかった。

先生…。
心配してくれてありがとうございます…。
大好きです。

言いたい言葉をぐっとこらえて

「ありがとうございます」

笑顔で先生に向かって言った。

それを見て先生も笑って

「おう」

と言い、私の頭をポンポンと叩いた。