「じゃあさ、沙羅。気晴らしにショッピングいこ!ちょうど明日部活なくなったし」
「大事な休日を彼氏さんにあげなくていいんですか〜!」
「沙羅も大切だから」
きゅん。
拗ねてたけどかなこがかっこよくてときめいちゃったからもういいや。
小さく頷く私を見てかなこは満足げに笑った。
う、美しい……!!!
かなこってすごい美人なんですよ。
こんな凡人な私と親友なのに。
スタイルもめっちゃよくて(なんでバレーしてるのにか太ももがあんなに細いのか疑問だけど)、面倒見もよくて、一年の頃からずっと一緒にいる自慢の親友。
かな子の彼氏さんもすごいイケメンで学年でも有名カップルなんですよ。はい。
あれかな、類は恋人を呼ぶ。かな。
だとしたら私はそうとう類を呼ぶ能力がないらしい。
平均という誰でも呼べそうな条件なのに類が私によってこない。
類を呼ぶ力を誰かください。
こうして私は若干涙目になりながら部活へ向かった。
