「え?!なんで!?またドッキリ!?」 そう言うと佐川さんは不機嫌そうに唇を尖らせて 「君が連絡してくれないから、こうして待ち伏せするしかないじゃん」 と言った。 「……!!だって、パンごときで電話するなんて嫌だし、もしかしたらヤクザが電話に出るかもしれないし」 「パン??あ、パン返して欲しかった?じゃあ、また買ってくるね。ってか…ヤクザって」 そう言うといきなり佐川さんが堪え切れないように吹き出した。 「あっはははは!!ヤクザなんて出るわけないじゃん!!ほんっとに面白いね!」