友達の次は。

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佐川翔と会った日から5日たった。



私が電話しなければあっちから連絡が取れるわけがなく、(いや連絡なんかしないか)だんだんあの出来事も記憶から薄れつつあった。



私は部活が終わり学校から乗って来たバスから降りて、家に帰ろうとしていたら


「ちょっと待って!!」



と声がどこからか聞こえた。



私に言ったのかよくわからなかったけど、とりあえず辺りを見渡すと、すぐ横のコンビニの陰から、グラサンをつけた佐川さんが走って来た。