城山中学校(しろやまちゅうがっこう)

国須田中学校(くにすだちゅうがっこう)



吹奏楽では、ライバル

強い学校だ

去年は四国金賞まで行った

まぁ、負けたけど、、、(県では勝ってたのにね)

それでも

四国のレベルは、全国じゃない

先輩より、上を

掴まないとー!













と、その前にー

そのライバル校の城山中学校と演奏するのだけれどもよ

待ってこれやばいんじゃないの

今になって気づく私。

あれ、これ、城山に演奏聞かれるじゃん

そーゆーことじゃん



ー、、、え。






ンン?

つまりっ、レベルを知られるということかっ

ええー。嫌だなぁ

遂に、明日

定演の日

大変だったなぁ

演出の準備もして

曲は十曲以上

名残惜しいなぁ

ほのちゃんは親戚だから会えるけど

しずか先輩、、、

確か東京だっけ

都会だなぁ

先輩は前、こういってた気がする

『県大会は見に行かないから。四国見に行くよ。絶対四国行って金賞取って』

先輩ともお別れか

この時は単純に悲しい

先輩とは、なにかと関わりが濃かった気がする

なんでかなー

今までのことを思い出してみたら

怒られたことは無かったけど

厳しく指導してもらって

褒めてもらって

漫画みたいな話の振りで笑いあって

対立して

緊張して

気が抜ける

今思えば、凄いよ

しずか先輩は事を凄く巧妙に組めてたんだから

変な意味だけど、逆に尊敬するなー

私は

先輩に最後

何が出来る?






手紙は苦手だけど

頑張って、書いてみた

そんな立派なものじゃない

それに、面白くもないけれど

心を込めてー、、、、




手紙を書いていたら、すっかり日付は変わっていた

今日は4月2日

定演の日

これで最後

これで始まる

本番の日

私は手紙を封筒に入れ、可愛いクマのシールで閉じた

先輩は可愛いものが大好きだからー

今日、この日

悔いのない1日にできるように

悔いのない演奏ができるように

願って

暗くて明るい宙を見た