僕は拍子抜けした
もっと頼み込むものだと思っていた
「え、そんな簡単に許可をいただけるのですか?」
「えぇ、もちろん
あなたは毎日退屈そうにしていますね?
そんなあなたに少しでも楽しめることをさせてあげたいのですよ」
とても優しい方だ
「ありがとうございます!」
女神様は優しく微笑んだ
「しかし猫神、人間界に降りる前に約束してもらいたいことがあります」
「なんでしょうか?」
「無事に帰ってくることです
私たち神は寿命がありません
ゆえに歳もとりません
しかし、何かしらの怪我や病気で死すことはあります
そのために癒しの神の病院があるのです
もしあなたが人間界で怪我や病気にかかった場合すぐに使者を手配し
天界に戻ってもらいます
私はあなたが心配なのです
待ってくれますか?」