そんなつまらない毎日でも
僕には日課がある
天界の鏡で人間の世界を眺めること
僕は人間界に行ってみたい
ただ見るだけでいい
人がどんな生活をしているのか
鏡では見きれないことがたくさんある
人の世界に降りることを夢見ながら毎日鏡を覗いている
そうすると手持ち無沙汰な僕をかわいそうに思ってか
犬神と天狗が僕に話しかけてくる
この2人は僕の親友だ
犬神は毎日とても楽しそうである
意味もなく笑顔で走り回ったり
他の神様たちに撫でられてはしゃいだり
羨ましい限りだ