あのとき、いきなりいなくなってしまったこと
そのあと僕を探してくれたこと
そして何より泣かせてしまったことを謝りたかった
叶わぬことを願って
僕はあまり笑わなくなってしまっていた
それを心配してくれたのが
天狗と犬神だった
毎日僕のところへ来て
僕に優しく声をかけてくれる
一緒に凛の様子を見てくれるようにもなった
彼らは僕が心配でならないようだった
とてもありがたかった
彼らの優しさに触れないとやっていけないような感じがした
いつも彼らにありがとうというと
なんのことだ?なんてとぼけるけど
きっと、照れくさいんだろう