僕の怪我は完璧に治った
しかし、もう人間界に降りることはできなくなった
傷が治ったあと僕は女神様に呼ばれた
女神様は哀しい顔をしていた
「私はあなたが心配です
どうか、もう人間界には降りないでください
またあなたが命を落としそうになるのが怖いのです
神でも死はあります
あなたが死んでしまうことが恐ろしくてたまらないのです」
女神様は泣いていた
僕は仕方がないと思った
女神様との約束を守れなかった自分が悪いと思った
人間界に降りることはもう諦めようと思った
でも、一度でも降りられたことが何より幸せだとも思った