僕の名前は中田光太、12歳の小学6年生だ。
とは言ってもつい最近知った事…
そう、僕は事故にあったのだ、記憶が吹っ飛んだらしい
最初はお父さんもお母さんも分からなかった。
今は何とか家で生活しているけど色々な事が思い出せない。
記憶が無くなってちょっとの時は本気で死にたいと思った。
「僕なんて消えればいいのに…」
僕の呟きは部屋中に響き渡った。
「ほんとにそれでいいの?」
静かに音が消える間もなく聞こえた
その声はなんか懐かしい…
「君は、誰?」
普通なら自分の部屋に知らない誰かがいたら
警察を呼ぶだろう…でも落ち着いているのは何故?
振り返ったそこにいたのは知らない女の子
「私は葵羽…五味葵羽!!」
初めて会ったはずの彼女の事は知っている様な気がして
思い出そうとする…
ズキッ!!
と頭が痛くなった。思わず頭を抱えてしゃがむ
「ごめんね…無理に思い出そうとしなくても良いんだよ」