《明蘭視点》

死を覚悟した明蘭だったが目を開けると森の中にいた。

ん⁇森の中⁇

確か信号を無視した車が飛び出してきて…って私一つもケガしてない‼︎
どうして…

とりあえず森から出ないと。

しばらく歩くと町に出た。
だが…建物の屋根が低いし、全部木造だし。

明『これじゃまるで江戸時代じゃない‼︎』

町に入ると皆が、袴や着物そして刀。

制服の明蘭は町の色々な人々からの注目の的だった。

町人「あの格好は異人さんやないの。物騒やね〜」

私は日本人なのにね。

しばらく歩くと何処からか悲鳴が聞こえた。

女「や、やめてください‼︎」

浪士「京の治安を守っている武士様にぶつかっておいて、何もしないとゆうのはなんたる無礼‼︎」

女「す、すみませんでした‼︎」

女の人は必死に謝っていた。

明「謝ってるのに許さないって,どんだけ心が狭いんだろうな…」

浪士「今言ったのは誰だ‼︎」

やばっ、声に出てた‼︎

浪士「お前か‼︎」

浪士はそう言うと私に向かって刀を振り上げてきた。

明『どうしてこんなに死にそうになることが多いんだろう。』

そう思いながら目を閉じた。だが、一向に痛みが来ない。

恐る恐る目を開けると,目の前には淺麩色の服を着た青年が刀を受け止めている。

浪士「お前何者だ‼︎」

青年「壬生浪士組の者です」

浪士「み、壬生浪士組⁉︎」

浪士は顔を、真っ青にして逃げて言った。

良かった。明蘭はホッと心を撫で下ろした。

明「ありがとうございます」

青年「いや、これも仕事だからね」

明「そうですか。それでは失礼します。」

青年「ちょっと待って‼︎」

明蘭は青年に肩を掴まれた。

明「何ですか?」

青年「君怪しいからさ、屯所まで付いてきてくれないかな?」

どうせ行く場所ないし。

明「いいですよ。」