学校から帰っている途中

『今日は親の命日だったかな?』

明蘭がどうしてこんなにも無関心なのかと言うと話は明蘭が5歳の時までさかのぼる。

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母「明蘭もう帰るわよ〜」

明「はーい❗️ねぇねぇお母さん見て〜」

母「どうしたのその犬⁇」

明「ケガして、痛いって言ってたから治してあげたの❗️」

母「えらいわね〜」

明「うん!」

この時,明蘭のお母さんは、子どもの冗談だと思っていた。

だが明蘭が友達と遊んでいる時,明蘭の友達がこけてしまってケガをしてしまった。

母「あら!早く帰って洗わないと‼︎」

明「まって!私が治してあげる!」

そう言うと明蘭は傷口に手をかざして

明「お願い。この子のケガを癒してあげて。」

と言った。
するとケガは跡かたもなく消えていた。

その日の夜お母さんは今日あった事をお父さんに話した。
するとお父さんは、

父「あの子はバケモノだ。だから人目に映らな い場所で閉じ込めよう。」

次の日,明蘭が目を開けると薄暗く冷たい部屋で縄に繋がれていた。

そこへ両親が来て

父.母「お前は今日からここにいなさい。」

と言われた。その時のお父さんとお母さんの冷たい目は,今でも忘れられないような残酷な目だった。

それから明蘭は両親のストレスの吐き出し道具として使われた。9年間もの間ずっとだ。

そのせいで明蘭の感情は欠けていき,笑えなくなり,泣けなくなったのだ。

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明『あ〜嫌な事思い出したなぁ』

そんな事を考えながら歩いていると交差点に差し掛かった。

すると,赤にもかかわらず信号を無視して一台の車が飛び出してきた。

明『どうして親と同じ日に死なないといけない の…』

そう思いながら目を閉じた。

その瞬間,体に鋭い衝撃が走った。